「屋根は軽い方が安全なんですか?」ということ
今回はリフォームに絞ってお話しさせていただきますが
確かに同じ家なら「家の総重量」が軽くなると地震の際の揺れは小さくなりますが
「我が家は瓦だから・・・」と単純に不安を持つ必要もない場合が結構あります
それは「筋交いの量」です。いいかえれば「耐力壁の量」ということでしょうか
どういうことかというと
一般に軽い屋根と言われるものを使用している家は
床面積×21 以上の耐力壁を有しています
では重い屋根(もっとも考えられるのが瓦ですが)の場合はというと
床面積×33 以上の耐力壁を有しています
つまり設計の段階で
それぞれの屋根材に見合った数値を要求されているのです
ですから
一様に不安に思う必要はないとも言えます

ただし
瓦の家を 軽い素材に変えると
床面積×21 でよい家に 床面積×33 の耐力壁がある家になるわけですから
地震に対して「より有利」になることは間違いありません
どちらを選択するのかは
プロと相談して
(家の形状 耐力壁の位置 老朽度 地盤の状態 等々)充分に考慮して決めればよいと思います
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